
先週の火曜日、森林局にてイベントがありました。
当日一緒に居った学生グループが列席するってんで連れてったワシもよく解らんうちに参加。どうやら新しい島の緑化プロジェクトを推進する為のイベントだったようです。
一通り関係者の挨拶があって、その後局が管理する苗木の育成所へ。

民芸品を彫る為に殆ど切られちまったマコイや、

一旦全滅したんだけどイギリスやスウェーデンで繁殖に成功しとるトロミロなんかを保護しつつ育てとるそう。
特にトロミロは今年、野生絶滅後ラパヌイで初めて種が採れるようにまでなったんだって。
現状は各戸が気に入った園芸種を無制限にチリ本土から持ち込んで庭に植えとる、まぁ別に悪い事じゃあないと思うんですが、在来種以外が随分と増えてきちまった今、それによって土壌自体がかなり変化してラパヌイなりポリネシアなりの品種を植えようと試みても根付かない場合が増えてきたんだとか。
だったら森林局でそういった影響を及ぼし難い木、つまり元々あった種若しくはそれに近い種の苗木を育ててタダで配っちまえば、土壌の変異に多少なりブレーキが掛かって、最終的にゃ以前ようにポリネシアの島っぽい植生が戻るんじゃない?ってな目論見のようです。
タダで配る、と言っても先ず登録が必要で、何処の土地に何本植えるのか等の報告は義務、んでもってキチンと育っとるか、或いは主人が世話を怠っとらんか逐一調べに回るとか云々。
そりゃそうだ。折角くれてやるのに 「全部枯れちゃったゴメーン許してねんテヘッ」 なんてのは避けたいとこだよな。
「お前んとこにも植えろよ」 なんて局のおっさんに促されるんだけど、数ヶ月に1度程度しかシッカリした休日がない我が家は庭の手入れさえ儘ならん状態なんですよ。オマケに犬やら花を毟るおばちゃんやらマンゴーを拝借しに来るガキンチョやらにも梃摺っとる次第、育てる自信があんまり…
どうあれこの緑化作戦にゃワシも賛成ではありますよ。未だ知らないトロミロの花にもお目に掛かりたいしね。
前代の森林局長の言葉 「植物学畑のオレに言わせりゃ今の混沌たる島の植生が気持ち悪くて悲しくなる」
いつの日か元の森を取り戻す事ができると好いねぇ。
ラパヌイ森林局苗木育成所のブログ:
Taiko - Blog del Boletín Técnico e informativo del Vivero Mataveri Otai