
ホントはナポリで昼晩ハシゴ予定だったんですが、行きたかったもうひとつのレストランが定休日…
気付いたのは当日朝。ローマへの復路はそのつもりで最も遅い時刻で購入済み…
このままナポリで喰うにも既に満腹。
駅でなんとか早い電車に変えて貰えたモンで、夜はローマで食事をする事にしました。
移動して時間を置けゃそれなりに腹も空くんじゃないか知らん?
帰りの電車は準急みたいな速度。
2時間くらい掛かりましたが、21時前にゃローマ着。

急いでシャワーを浴びた後にホテルのメインダイニングへ。
1875年にワイン貿易商が開いたレストラン “マッシモ・ダツェリオ”
実はホテル選定の決め手のひとつだったのがコレ。歴史あるレストランなら是非味わってみたいぞ、と。
この前日の夜は店の灯が点かず、喰えないのかーと半ば諦めとったところでした。
ナポリでの失策がローマでの好機になったワケ。
ところが未だ満腹感は引かず。
薦められるままにワインを開け、メニューを開いても選ぶ気が起こらない…
ソレを見兼ねたんだかどうだかは解らんですが、給仕長みたいな初老のおっさんが 「適当に見繕ってやろうか?」
結局料理もおまかせコース。シーフードでね、とだけはコッチから希望。

暫くすると別の給仕がスパゲティの入ったボールを持ってくる。
ソコへソースを入れて徐に掻き混ぜ始めました。
オモシロいパフォーマンスだね、こんな事して貰ったの初めてですわ。

ハイ、シーフードパスタのできあがり。
モロにカメラを向けて好いモンかとモジモジしとったら向こうから 「撮ってくれよ!」 と言い放つとしたり顔でポーズ。
想像しとった通りの “陽気なイタリアーノ” だね、ありがとさん。

スパゲティは勿論、エビタコイカの茹で加減までバッチリで凄く美味かった。
しかし悲しいかな、シッカリ味わう為の余裕がワシの腹に残っとらんのですよ…

同じようにテーブル脇で盛り付けてくれたもう一皿。
ウム… 美味いのは間違いないんだけど…
特に添えてある芋で… 腹が張っちまって…
飯が美味い所へ旅行する際は日程を十二分に充てる。
今回の旅行の教訓ですわな、無理矢理立て続けに押し込むようじゃあキチンと楽しめない。
翌朝ホテルをチェックアウト、イタリアとはコレでお別れ。
いつの日かリベンジしたいね。次回があったら美味いモンと対等に渡り合えるようバッチリ計画しなくっちゃ。